不思議島 (創元推理文庫)



 あらすじ

 島に来た青年医師・里見と過去に自らが経験した事件の真実と向き合う決意を固める。様々な疑惑と徐々に明らかになる秘密。最後に浮かび上がった真実は、、、







 なんだかちょっともやもやっとしたものが残る結末。正直尻すぼみ感が半端ない感じになってしまった。途中まではいい感じにきて、ある推論が導き出される。ここからもう一段階これをひっくり返す真実がでてくるのだが、、、



 はっきり言ってしまえばあの段階で終わっておけば良かったのにと感じてしまった。まさかのひっくり返したほうが悪くなる、こんな事もあるんだなと、逆に驚きの結末となってしまった。しかも全然脈絡がないところから動機がぶっこまれるし、、、




 ただ真実なんて、謎なんて解いてしまえばこんなものという意味では正しい結末かもしれない。あれやこれや推論たててみて、いざ真実を知れば、大したことないのがほとんどなんだから。



 そういう意味でこれは真をついたなかなか深い作品かもしれない。いや考えすぎか。





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