ステイ・ゴールド (幻冬舎文庫)




 あらすじ


 小学校の修学旅行にやってきた主人公。しかし友達の一人の姿がなかった。そして修学旅行に引率した先生達にもたらされたのはその少女が自殺したという情 報。それを知ってしまった友人三人は修学旅行先から逃避行に出る。そして自殺した友が語ったという雫の伝説を求めて冒険に出発した。





 友達の死、大人達への反発。そんなところから伝説を求めて、子供達だけの冒険が始まる。そしてまた普段の生活に戻っていく。物語としてはそんなありきたりの物語。それと同時にもう一つの物語が進行していく。彼女達を追う教師達の物語。



 主人公はこの話を卒業制作の題材にして、あわよくばA判定をもらえればなんてことを考えているらしいが、この思い出話で望みどおりA判定をもらえるかは微妙なところ。



 思い出としては印象的で、悲しく切ない話ではあるが、物語としては今一つ弱いなという感じ。最後に少しだけいい気持ちになれる話が入ってくるけど・・・


 あー、こうして大人の階段登っていくんだなぁと感じられる作品。